下北沢で植物の教室兼店舗を運営しています、NEROLIDOLの猪飼牧子です。毎月一日に季節の植物を紹介します!今回の植物は【クチナシ】です。

 

 

高貴な香りが特徴のクチナシ

 

だいぶ蒸し暑い日が増えてきましたね。今年は季節が早いので梅雨が早く訪れそうです。そんな梅雨の6月に咲く白いお花、今回はクチナシ(梔)です。アカネ科クチナシ属の常緑低木。

6月も半ば頃になると、どこからかふんわりと高貴な花の香りが香ってくるのを体験したことがあるかと思います。クチナシは、ジンチョウゲ、キンモクセイと並んで三大香木と言われるほど芳香の強い花です。そして、クチナシ以外にも、白い花で芳香の強い花が多いことにお気づきになるかと思います。ジャスミン、百合、イランイランなど。。。 なんとも言えぬ妖艶で、少しねっとりとした芳香。濃すぎると気分が悪くなってしまう方もいるほど。

 

実は、これらの花には『インドール』と言う成分が微量に含まれています。しかし、このインドール、濃度が高いとなんとも不快な「糞便臭」なのです!それが低濃度の場合、とてもセクシーで魅惑的なお花の香りに変化するのです。このように濃度により香りの感じ方が変わることを変調といいます。皆さん大好きなバラの香りの成分は、濃度が濃いと脂肪臭、スミレの香りは濃いと木の香りになります。

 

何事もバランスというか…
人間もそうですよね!植物はそれを自分たちで調節しているのが本当にすごいなぁと、毎回学ばされます。

 

クチナシは10月~11月ごろには赤黄色の実を付けます。ただし、よく観賞用に街中で見かける八重のクチナシは実がなりません。実がなるものは少し早咲きの一重のクチナシです。

 


この実にはカロチノイド系の成分が含まれており染色にも使われてきました。皆さんよくご存じの、栗きんとんやたくあんのきれいな黄色にはクチナシ色素が使われています。また、この果実は『山梔子(さんしし)』という名で漢方としても使われ、消炎、止血、利胆、解熱、鎮静などの効能があります。

 

そして!

クチナシのお花、食べられます!エディブルフラワーなんですよ。雄しべ雌しべ部は残して、花びらを食べてみるとわずかにクチナシの香りが香り、味はあまり抵抗なく食べられます。サラダに添えたりしても美しいですね。ただ、クチナシってとても虫がつきやすいのです…なのでなかなか無農薬で育てるのは大変。やはり薬を使ってしまうと、食用にはできないのでなかなかエディブルのクチナシを手に入れるのは難しいかもしれません。6月は梅雨の季節、雨に濡れるクチナシも美しいものです。どこからかクチナシの甘い香りが漂ってきたら、鼻を頼りにその場所を探し当てるのも楽しいかもしれませんね。

 

 

プリザーブドフラワーのクチナシピアス

 

【作り方】

①市販のフープピアスの下部を挟むようにフェルトをグルーガンで付け、土台を作る。
(チェーンやビーズを組み合わせたい場合は土台をつける前にフープに通しておく)

②プリザーブドフラワーのクチナシの花びらを土台を挟むようにグルーガンで張り付けていく。

③さらに土台が隠れるように、紫陽花のプリザーブドの花びらをグルーガンでつけていく。

④紫陽花の花びらと、クチナシの花びらの隙間にカスミソウのプリザーブドを差し込むようにつけたら出来上がり。