季節の花を一輪飾るだけで、部屋の雰囲気が明るく華やかになり、自宅へ帰るのも楽しくなりますよね。植物は暮らしを豊かにしてくれます。季節の植物の魅力や活用方法を、下北沢にある植物の教室「NEROLIDOL」のフローリストの猪飼牧子さんがご提案します!

 

 

7月のピックアップフラワーは『ハイビスカス』

こんにちは。連載第3回目、7月にピックアップする花は『ハイビスカス』。

 

南国の花としても有名なアオイ科の花。赤、オレンジ、黄色、ピンク、白など様々な鮮やかな花色があります。ハイビスカスをはじめ、アサガオやフヨウなどのアオイ科の花は、開花して大体一日で終わってしまうため切り花ではほとんど出回りません。なので、園芸種としては日本では主に鉢植えが人気ですね。

 

ハイビスカスの園芸種は5000〜10000種と言われ、かなりおおくの種類が存在しています。花期はだいたい5月から10月くらい。あくまで南の暖かい地域でのことなので、東京あたりでは6月から9月と言ったところでしょうか。

 

 

園芸種とハーブティーになる種は違うもの

ハーブティとしても有名なハイビスカス。実はハーブティーになる種は、いわゆる園芸種とは違うものなのです! 同じアオイ科でハイビスカスとも言われますが、違うなんてややこしいですよね。

 

ティーに使われるものは、学名、Hibiscus sabdariffa (ヒビスクス・サブダリファ)といって、通称ローゼルと呼ばれています。花時期も少し違い、10月〜12月にクリーム色や少し赤みがかった花を咲かせます。開花後は、萼(ガク)と苞(ホウ)(これらは、お花の花びら以外の基礎の部分)が赤紫色に厚く肥大し実になります。この実の外側部分(これもガクと言われます)を乾燥させたものが、ハーブティーとなります。

 

美しい赤い色のハーブティはクエン酸、ハイビスカス酸、リンゴ酸といった酸を含み、その酸味が私たちの身体の代謝を促してくれるので、疲れたときなどにぴったりなお茶。また、利尿作用のあるカリウムを豊富に含むので、むくみが気になるなどにもいいですね。

 

よくローズヒップと組み合わされていることが多いですが、実は酸味が多いのはハイビスカス、赤みが強いのもハイビスカスです。逆にビタミンCが多いのはローズヒップ(ハイビスカスにもないわけではありませんがローズヒップの方が断然多いのです)。この二つは、効能としても、味としても、色味としても相性がいいので組み合わせれることが多いというのも納得ですね。

 

 

ハイビスカスを使ったスイーツレシピ

ハイビスカスの酸味と赤色は、特にお菓子に色々と応用ができるので、私もパウンドケーキや、リンゴ煮、ゼリーなど色々と試してみました。今回はその中でも、温かいと冷たい、酸っぱいと甘い、が一緒に楽しめるリンゴのハイビスカス煮のバニラアイス添えのレシピをご紹介します。

 

■リンゴのハイビスカス煮、バニラアイス添え

[材料]

《リンゴ煮》

リンゴ(できれば紅玉なければ他でもOK)・・・1個

砂糖・・・大さじ2〜3(※リンゴの大きさによって調節、皮をむいたリンゴにまぶしておく)

ドライハイビスカス・・・大さじ1

水・・・50〜100cc

 

《クランブル》

小麦粉・・・30g

砂糖・・・15g

バター・・・15g  

※基本、小麦粉、砂糖、バターを2:1:1であれば作れます。 

 

アイスクリーム・・・適量

エディブルフラワー・・・適量(写真はパンジー)

 

[作り方]

1.リンゴは皮をむき一口大の大きさに切り、なるべく密閉できる鍋に入れる。

2.リンゴに砂糖をかけ、全体にまぶされるようによく混ぜる。1〜2時間置いておく。

3.クランブル材料のバターを細かく切り、小麦粉、砂糖を入れて手でよく混ぜ、ぽろぽろの状態にする。※クランブルはこの状態で冷凍できるので多めに作っても可。

4.リンゴから水分が出てきたら、鍋を火に5.水分量をみながら、焦げ付かないよう注意し、足りなくなったら少量水を足しながら全体が赤くくたっとなるまで煮る。かける(沸騰するまで中火、その後弱火)。リンゴから泡立つように水分が出てきたら、水とお茶パックに入れたドライハイビスカスを入れる。

5.水分量をみながら、焦げ付かないよう注意し、足りなくなったら少量水を足しながら全体が赤くくたっとなるまで煮る。

6.クランブルを適量、オーブントースターで3〜4分焼く。

7.器にバニラアイスをよそって、その脇に温かいリンゴ煮をそえてクランブルをかけ、エディブルフラワーをトッピングして、できあがり。

 

>>>こちらの記事もおすすめ!

【連載】BOTANICAL STYLE 〜植物のある暮らしと装い〜6月の花「クチナシ」