カラースタイリスト・デザイナーとして、世界各国を駆けめぐっている田岡道子さん。そんな彼女が世界の最新カラートレンドをお届けする連載「COLOR TRIP」。

今回は、タイ・バンコクにカラートリップ!

 

ビビッドな色が映えるバンコク

日差しが強く、年中暑いバンコク。
バンコクは緯度が低いため、太陽光がまっすぐに照りつけ、鮮やかな色が映える地域です。

 

目にはいってくるのはも鮮やかな紫色や黄色、オレンジ色などのビビッドな色たち。

 

とくに紫色は、銀行のコーポレートカラーやタイ航空のコーポレートカラーにも使用され、タイでは非常に身近に感じられる色です。

 

紫が、最上位の象徴として扱われるようになった理由

紫は、どこか神秘的で幻想的な感覚の世界、妖艶な香り漂う非日常へと誘ってくれそうな心惑わす色でもあり、近寄り難い高貴で品格に満ちれあふれるイメージ。

 

また、古代より洋の東西問わず権力、宗教的地位の象徴として表され、身分や地位の高い人がこよなく愛し、また独占されていた色でもあります。

 

紫が、最上位の象徴として扱われるようになったのは、紫の名前の由来でもある植物「ムラサキ根」の栽培が非常に困難だったため、大変珍重されたことに始まります。

 

かつて日本では、紫は最高位の色として位置付けられていました。聖徳太子の定めた「冠位十二階」の制度の最上位の色に使用されたことにより、現在も皇室の公式行事において最上位の色として用いられるほか、大相撲の立行事が持つ房の軍配などの色としても使用されています。

 

2018年のトレンドカラーとしても注目

また紫は、人に見える光の最上部に位置し、色の波長が最も短く、その波長が細胞内の光回復酵素を刺激し、DNAの損傷を修復する力があるといわれています。またリンパや免疫、頭痛や疲れ目にも効果的とされていて、不眠や精神的ストレスの緩和にも適しています。

 

じつは、2018年のインテリアやファッションのトレンドカラーとしても注目されている紫。

 

4月に訪れたミラノでは、インテリアカラーで幅広い紫系の色が登場し、女性の神秘性や官能性を感じさせる、より洗練されたイメージに作り上げられていました。

 

このように、世界的にも高貴で神秘的なイメージの紫はバンコクではより一層身近に感じられる色でもあり、人々に好まれている色でもあります。

 

みなさまもぜひ、紫色を効果的に取り入れてみてくださいね。