街がイルミネーションやツリーで彩られ、歩いているだけでもウキウキしちゃう。そんなクリスマスシーズンにぴったり。下北沢にある植物の教室「NEROLIDOL」のフローリストの猪飼牧子さんがご提案します。

 

 

12月のピックアップフラワーは「ネズ」

12月に入り季節も本格的な冬へ。12月7日には二十四節気の大雪もむかえます。

今年は夏が長く、残暑も厳しかったせいか冬が突然やってきた感じがしますね。
 
でも植物を見ていると確実に変化していくので人間は鈍感だなぁなんて思います。
 
そして、2018年最後のピックアップはクリスマスには欠かせない『ネズ』。
ネズと聞いてもピント来ない方も、クリスマスリースなどに使われている
黒い小さな実のついた針葉樹といったら一度は見たことあるかもしれないですね。
 
 

ネズってどんな植物?

ネズはヒノキ科ビャクシン属の針葉樹。
杜松(としょう)ともいうので漢字をみるとマツ科と勘違いしやすいですが、
ヒノキ科になります。英名はジュニパーベリーです。
 
他の針葉樹と大きく違うところは、他の球果は乾果(かんか)なのに対してネズは漿果(しょうか)。
乾果は読んで字の如く、乾いた実のこと。
松の木の松ぼっくりを思い出せば分かりやすいですね。
 
それに対し、ネズは漿果。漿果とは英語でベリーと呼ばれ、中に液体を含むもの。
鳥に食べてもらうことで遠くまで種を運んでもらいます。
 
そしてこの黒い小さな漿果はとても良い香り。
お酒のジンの香りづけにも使われていることでも有名です。
 
 

抗菌・抗ウイルス作用も高い冬にぴったりの植物

このネズ、英名でのジュニパーベリーは浄化力が高く、抗菌、抗ウイルス作用があることでハーブティーとしても、スパイスとしてもアロマとしても活躍する万能選手。
ハーブティー、スパイスとしては黒い小さな漿果をそのまま乾燥させたもの、精油としては完熟した青黒い2年ものの果実を蒸留して作られます
 
ハーブティーは、浄化力の高さから利尿作用も高く身体のいらないものを流してくれ消化を促します。
スパイスとしても、抗菌作用などから肉の臭み取りに使われたり、クリスマスシーズンのホットワインのスパイスなどにもぴったり。
 
使うときは、ハーブティーでもスパイスでもスプーンの背などで少しつぶして使用します。
ただし、潰しすぎるとえぐみがですぎるので注意。
また効果の強いハーブのため、6週間以上長期にわたり常用することは禁忌とされています。
 
 
アロマの分野でも、ジュニパーベリー精油は利尿、浄化としてマッサージなどにも使われています。
特に足の浮腫などの解消によいので、夜寝る前のセルフマッサージとしても。
 
そしてやはり精油も効果が強いため、常用は腎臓などの負担になることも。
濃度や使用期間には気をつけましょう。
 
 

ネズを使ったレシピをご紹介

冒頭でも少し触れましたが、このネズ枝、クリスマスの花材としては欠かせないもの。
花市場では、10月下旬から11月になると大きな箱に入った輸入物のネズの枝が入荷してきます。
シルバーグリーンの落ち着いた針葉に黒い小さな実は大人のクリスマスを演出してくれます。
 
今回は、そんなネズ枝やシックな実物やワイルドフラワーなどをあしらったリースを作りましょう。
 
 
〈ネズ枝と、色々なコニファーや実物のクリスマスリース〉
 
1.15センチのリース土台とリースワイヤー、花材を用意します。
2,花材を5センチ程度に切り土台に植物の根元をくくり付けるように巻いていきます。あちこち向けず一定の方向に。
3,綺麗に一周したらワイヤーを切って出来上がり。