春のお花の女王といえば「桜」。

桜を見るだけで気分がウキウキしてきますよね。

日本人にもっとも好かれる桜について、フローリストの猪飼牧子さんがご紹介します。

 

 

 

4月のピックアップフラワーは「桜」

季節は春真っ只中。

様々な草木たちが芽吹き、花を咲かせ、とても色彩豊かな季節です。

 

この時期の山々のことを表現する『山笑う』という季語。

この言葉がとても好きです。

 

そしてこの時期に山を彩る花として真っ先に思い出す花といえば桜でしょう。

満開に咲き誇る桜を見上げると、とても幸せな気持ちになります。

 

 

 

人の手で作られる美しい桜たち

桜はバラ科サクラ属。

原種は11種あり、そこから様々な交雑をし、さらに人の手により交配を重ね、園芸種が作られています。その数は300〜600種以上と言われています。

 

早咲きでピンク色の濃い目の河津ザクラやオカメザクラ、小さめの花が上品なケイオウザクラやトウカイザクラ、何重にも重なった花びらがとても豪華なヤエザクラ、などなど…

 

まだまだほんのほんの一部ですが、皆さんが一番に思い浮かぶ桜はソメイヨシノかと思います。

淡いピンク色の花たちと青い空のコントラストは見事なものですよね。

 

このソメイヨシノは原種のエドヒガンとオオシマサクラの交配種。

単一の木から挿し木や接ぎ木で増やされたクローンであることは有名ですね。

そのため一斉に同じ時期に咲き誇り、散るという性質を持っています。

 

逆に、同じ病気にかかりやすかったり、人の手が加えられないと増えていくことができないなどという点もあります。

 

 

 

春の訪れを感じさせてくれる桜のお菓子

また桜の時期は、様々な場所で桜のお菓子がたくさん並びますね。

代表は桜もちですが、いまは洋菓子もたくさん出ています。

そして特徴としてはあの桜餅の匂い。

桜餅の葉っぱの匂いが一番わかりやすいかと思いますが、あの塩漬けの葉は桜の中でもオオシマザクラの葉。

 

皆さんが思う桜餅の香りは『クマリン』という香り成分なのですがオオシマザクラの葉で多く作られます。

文献によってはオオシマザクラでしか作られないとも…

でも実はクマリンは、大量摂取すると肝毒性をもたらすのでお菓子などには似たような成分の香りを代用しているそうです。

桜の葉の塩漬けを大量に食べる方は多分いないとは思いますが覚えておくといいですね。

ちなみに桜の花も塩漬けにされますが、こちらは毒無し。

塩漬けにされる桜は主にヤエザクラです。

 

また、ヤマザクラの樹皮は、生薬としても工芸品の材料としても使われます。

そして、桜の花、樹皮、心材、葉、蕾、小枝全てにおいて塗料としても使われています。

なかなか色素成分が安定していないようで綺麗にピンク色に染めるのは難しいそうですが、一度体験してみたいものです。

 

 

 

ミモザを使ったレシピをご紹介

こんな様々な分野で活躍している桜ですが、今回は色の綺麗なオカメザクラでクレープを作ってみます。

 

〈桜の花入りクレープ〉

 

【材料】5枚分

・クレープミックス  50g

・卵  1個

・牛乳  100cc 

・サラダ油もしくはオリーブオイル  小さじ2

・オカメザクラ  適量

・中に入れたいお好みの具材

 

【作り方】

1.ボールにクレープ粉、卵、牛乳、油を入れてよく混ぜる。

2.テフロンのフライパンをよく熱して、まずは片面をよく焼く。その間に裏面にオカメザクラを綺麗に散らす。

3.ひっくりかえして裏面も焼く。気持ち表面を多めに焼いておくと裏面は焼きが少しでも問題なし。

4.裏面のオカメザクラの部分を表にしてお好みの具材を入れてできあがり。